中国新聞文化センターの先生について

【すごい先生の話】


 編集歴40年以上になる高橋一清先生が講師をなさっている、中国新聞文化センター。生徒の数は月によって増減することはありますが、だいたい10名から20名程度です。女性が圧倒的に多い。
 2025年2月15日、その生徒たちが先生を囲んで昼食会。わたしも含めて9人が、定食屋で定食です。
 その際、先生のすごい話を聞きました。

【100以上の原稿を読みこなす】


 送られてくる原稿を100以上読んで、どれをどう雑誌に配置するかなどをするのは当たり前。
 雑誌にどんな紙をつかうか、テーマはどうするかを決める。100名ちかい作家さん全員にハガキを送って掲載許可をもらったり、雑誌に載せるために資料を買いあさったり。
 よほど好きじゃないと、こういうことは出来ない。

【キリスト教が嫌い】


 しかし、将来性のある某作家がキリスト教に入信した結果、作品のレベルが落ちたと言う先生。
 遠藤周作について聞くと、
「彼とは距離を置いていた。それに、遠藤先生は、信仰の無理強いはしなかった」
 というお答えでした。キリスト教、嫌いみたい。

【自殺したOくんの話に関して】


 この日の昼食会の前にあった講座では、講評の材料として『えんぴつの花』令和6年秋号が使用されていたんですが、この中に自殺したOくんの話と、Oくんの友だちの懐古録が綴られていたんです。
 みんな、「Oくんのことを懐かしむ青春譚」と言ってるのを、わたしだけが「家族はどう思ったのか」と言ってやったら、先生を傷つけたみたいでした。わたしにはこの作品、人の死を美化するようにしか見えなかったんですが。(父の自殺が引っかかる)。
 昼食会でもそのことを触れていたので、先生のご不興を買ってしまったようでしたが、まあ、陰口はしない人だなと思うと、なんだか微笑ましい感じです。

【異文化の代表者として】


 わたしはこの文化センターでは、異文化の代表者なのだろうと考えました。郷に入っては郷に従えということで、クリスチャンだということは隠しておくか、言うとしてもマイルドに言うか。
 なんかこう、江戸時代の隠れキリシタンの気分。まあ、別にそれほど熱心じゃないから、隠しても一向に構わないんですがねえ……


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