【羊頭狗肉とは】
これは、古くから伝わる中国に由来することわざの一つです。
店の看板には、上等な羊の頭と書いてあって、とっても美味しそうに見えます。
しかし、実際に購入して食べてみると、なんとゲテモノの犬の肉だったという話なのです。
昔から中国では、こういった詐欺的な商売が横行していたということですね(w
さて、それはさておき、今日はわたしが車で遠出をして、
散歩中に偶然発見した、ある興味深い物についての話をしたいと思います。
場所については、諸事情によりナイショにさせていただきます。
【猛犬注意!】
おそらく、飛び込みのセールスマンや怪しげな勧誘、あるいは闇バイトの下見などへの警告として設置されているのでしょうか。
ある瀟洒な一軒家の玄関先、誰もが必ず目にする場所に大きな看板が立っていました。
「猛犬注意!」
まあ、そんな看板を見かけても、どうせ小型犬が飼われているんでしょう、と思いました。
というのも、わたしの見た限りでは、ブルドッグとか、ドーベルマンとかといった猛犬を実際に番犬として置いているお宅なんて、ほとんどないんです。
そもそも大型犬というのは、意外にもおとなしい犬種が多いと聞きますし、毎日のエサ代も相当な額になると言われています。
それに、大型犬の場合は毎日の散歩も近所では済まず、かなり遠出をしなくちゃいけないわけですよ。
そんなわけで、特に何も期待せずに、その家に近づいてみることにしました。
せいぜい小型犬が激しくキャンキャンと吠えてくるぐらいだろうな、と考えていました。
【ピクリともしない】
ところが驚いたことに、そこにはたしかに立派なドーベルマンがいたのです。
まるで侵入者に対する敵意をむき出しにするかのような鋭い歯。
頑丈な柵の向こう側で、今にも飛びかかってきそうな体勢で身構えているのです。
小型犬どころか、可愛らしい犬の影すら見当たりません。
私は、少し緊張しながらも、さらにドーベルマンに近づいてみることにしました。
今度こそ激しく吠えつかれるに違いない、そう確信していました。
正直なところ、胸の鼓動は徐々に早くなっていきます。
しかし、不思議なことに、そのドーベルマンは、まったくピクリともしないのです。
【たしかに虚仮威しだった】
そうしているうちに、突然びゅうっと強い風が吹いてきて、なんとドーベルマンの体がぐらりと大きく揺れたのです。
あれ? おかしいな。
もしかして、これって本物の犬じゃなくて置物なんじゃ…?!
生きている犬じゃないってこと?!
えっ、本当の犬じゃないの?!
【看板に偽りあり】
実に精巧に作られた置物だったので、完璧に騙されてしまったというわけです。
もし仮に、何か後ろ暗い考えを持った人が
この家を訪れていたとしたら、
間違いなくこの家への接近をあきらめていたことでしょう。
このように、人々の注目を集める存在を看板として利用し、自分の意図することを効果的に伝える。
うーん。まさに、これぞ効果的な宣伝戦略というものですね。
【高橋英樹に騙された義母】
つい最近のことですが、
テレビコマーシャルで俳優の高橋英樹さんが
「このサプリを飲んだら簡単に痩せられました」と
宣伝していたのを見ていた義母。
やめるように言ったのですが、
なぜか興味を持って取り寄せてしまい、
せっせと一か月以上も飲み続けた末に、とうとう「全然痩せないじゃない~」と嘆いていました。
でも、そりゃそうでしょう。結局のところ、看板に偽りありというのが
この手の商売の常套手段なわけですからね。
今日はわたしが精巧なドーベルマンの置物に
見事に騙された話と、
義母が高橋英樹さんの宣伝文句に騙されてしまった話をご紹介しました。
みなさんも、こういった巧妙な見せかけには十分注意しましょう。
コメントを残す