さびれていく近所


【30年前と比べて】


うちの近所は30年前には、活気に満ちた商店が広がっていました。中華系ファミレスの『バーミヤン』を中心に、地元で愛されていたカツ丼屋、こだわりの麺を提供するつけ麺の店、いつもおいしい餃子の王将、地元の味を守り続けてきたお好み焼き屋などが軒を連ねていました。週末になると家族連れでにぎわい、それぞれのお店から漂う香ばしい匂いが通りを包んでいたものです。それなりどころか、かなりの活気があったんですね。

【いろいろな施設もあった】


思えば、山の方へ行けば市営の温水プールもあって、夏休みには子供たちの歓声が響き渡っていました。さらに、昔は小規模な飛行場だった広大な土地には、遊園地が建設され、その中にアウトレット店が立ち並び、休日には近郊から大勢の買い物客が訪れていました。ところが……

【今昔物語】


 広島のこの辺に引っ越してきたばかりの頃のことを鮮明に覚えています。あの日は台風17号が接近していて、道路が冠水したり、上下水道が完全に麻痺したりする大変な状況でした。そんな中でも、なぜか営業を続けていたバーミヤンまで傘をさして食べに行ったものです。暖かい中華料理に心も体も温まったことを今でも覚えています。しかし、いまはその面影はまったくなく、ただの更地が広がっているだけです。

かつての賑わいを象徴していた餃子の王将も、もっと都会的な場所、駅前の再開発地区へと引っ越してしまい、ここには同じように寂しい更地が残されました。

長年地域の食文化を支えてきたお好み焼き屋も、後継者不足により閉店を余儀なくされました。

かつての活気は失われ、確実に衰退の兆しが見えてきています。まさに時代の流れを象徴するような光景です。

【流出する若者とインバウンド】


広島から全国へ流出する若者が増えているとのこと。
一方で、広島への外国人観光客は増加しています。
インバウンドが国民全体を裕福にしているとは思えない昨今、なにかが根本的に間違ってる気がするわたしです。


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